01 旧登米高等尋常小学校校舎


旧登米高等尋常小学校校舎

旧登米高等尋常小学校校舎
木造2階建、素木造、瓦葺屋根の校舎で、平面は「コ」の字形である。正面校舎の中央に­吹抜式玄関が突出し、その2階は吹抜けのバルコニーとなっている。また、両翼校舎の先­端には六角形を半分にした形の生徒用の出入口が付く。教室の前面には、吹抜けで欄干を­もつ廊下が付けられており、明治の学校建築の特色を残している。
小屋組などにキングポストトラスの洋風を採用する一方、完全なペディメントを構成しな­い切妻・破風板の意匠・悼縁天井・引違窓を使用するなど、旧来の和風的特徴を保ち、擬­洋風建築としての和洋がよく調和している。
工事は質素でしかも堅牢を極めており、明治21年10月9日の竣工であるが、今日でも­狂いがない。設計監督者山添喜三郎の名を高からしめた建築。
■重要文化財 / 登米市
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